ワンコインデコーダの製作は、部品点数が少ないお陰で簡単に短時間で組むことができ、1台また1台とDCCの車両が増えていく楽しさを味わってます。
そして、製作に慣れてくるとなにか自分でアレンジしてみたくなります。

今回は、搭載スペースに余裕のある電車型の中からTGV DuplexにOnecoin decoder 6を搭載しました。
M1車(モーターを搭載した先頭車)にモーターデコーダを、
M2車(モーター無し側)にはファンクションデコーダ化したものを、
それぞれ載せています
KATO製品でありながらTGVのDCC用コネクタは、欧州型車両に普及しているNEM651という6pinタイプです。できればこの部分は改造せずに利用したいものです。

そこでまず、One coin decoder 6のコネクタを6pin化しました。
6pin

コネクタは、秋月電子で見つけた
1.27mmピッチピンヘッダを6pinごとに切断して使いました。














基盤のパターンを何箇所か切って、無理やり6pin配列になるようポリウレタン線でコネクタに配線、 TGV車両の天井が高いこともあってボディ側は無改造で6pinコネクタに納まりました。

しかしこのまま運転してみると、ヘッドライトとテールライトが両方とも点きっぱなしになります。
市販のデコーダとくらべてみると、6pin規格とは極性が逆でNo.5とNo.6のファンクション出力がマイナスで、コモンがプラスであることがわかりました。
ならばと、TGVの基盤についているレールからの給電を整流する途中のダイオードを反対向きに付け直し、コモンがプラスになるようにして、なんとかヘッドライトテールライトが光るようにしました。
tgv M1-1



















また、モーターのないM2車側は、ファンクションが余るので、汽笛(ホーン)が鳴るようにしました。
ホーンは、ボイスレコーダーIC基盤の「録音再生モジュール」というものをつないでファンクションスイッチF2押して再生するようにしました。
tgv M2



「録音再生ICモジュール」は、aitendoさんのサイトで見つけました。1つ350円だったと思います。












警笛の音は、フリー素材から拾ったTGVの警笛をこのICに録音しています。
フリー素材は雑音が多く音質が良くないので、いずれMAC(パソコン)に入ってるGarageBandという音編集加工ソフトでラッパ音素材から加工していろいろなホーン音を作成するつもりです。 
「録音再生モジュール」も今ならISD1820というIC 1個とチップ抵抗だけでコンパクトに構成できるようです。

本来ならばサウンドデコーダーを積めばいいのですが、高価であることと、どの列車からも走行音が出るのはむしろうるさいと感じつつあったので、ホーンだけでも十分楽しめています。
 
ワンコインデコーダーによる走りは、クセのない大変クリーンな動きで「パワーパックスタンダードS」のDCC版と言いたくなるキレイな走りをしてくれています。